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続けるということ〜ELLEGARDEN活動休止に〜
バンドっていうものには、独特の魅力がある。
化学反応、ケミストリーというのだろうか。
メンバー一人ひとりが持ち寄ったサムシングが
増幅し、融合し、また別の何かへと変わってゆく。
ソロでやっているアーティストには見ることのない、
勢いのあるバンドが持つ、ある種の魔法だ。
と、同時に、
たいていのバンドには、作詞作曲のほとんどを手がける中心人物がいる。
彼が実質上のプロデューサーであり、バンドそのものの方向性を決め、
バンドが生み出していく音楽を作り出してゆく。
そのバンドの実質90パーセントは彼が作っているといってよいだろう。
先に言ったバンドが持つ「魔法」といういわく言いがたいものを除けば。
これがクセモノなのだ。
確かにバンドの90パーセントを作り上げているのが一人の人間だったとしても、
バンドそのものが持つ魔法を作り出すには、一人では無理なのだ。
残り10パーセントのいわく言いがたいバンドの魅力、魔法を作り出すには、
バンドメンバー全員の力がどうしても必要だ。
しかも、仮にバンドを続けていたとしても、
その魔法を作り出し続けられるかどうかは、わからない。
逆に、解散してソロになったとしても、バンド時とは違う魅力で勝負しなければ難しいことが多い。
バンドを続ける、ということは、やはり難しいことらしい。
ELLEGARDEN活動休止、というショックな出来事の後、
「Rockin'on JAPAN」3月号に掲載された細美武士のインタビューを読み返して
つくづくそう思った。
バンドの調子もいいですね。結構、今までと違って、自分たちのフレーズを
自分たちの責任として作っているみたいな感覚があって。
それって3人にとっては、酷な作業なんですよ。
考えてきてはまとまらず、考えてきてはまとまらず。
最終的には俺も中に入って4人で作るんですけど、
今はそれぞれやってみてっていう。
悪い意味じゃないですよ。単純に俺が作曲者だから、
完成像に近づいているのか、離れていってるのかのジャッジが、
自分にしかできないっていう。
ここに取り上げたインタビューのすぐ後で、
細美は、「もう10年もやってるんだからいい加減わかってもいいんじゃないの?」と
他のメンバーに対して、もどかしさを吐露している。
ちょうど、この号にはアジカンの後藤正文のインタビューも出ていた。
彼も彼で、バンドをやっていく上で他のメンバーへのもどかしさを
彼の言葉で表していた。
(二人は友人なので、こうしたバンドをやっていく上での難しさ、みたいなものを
語り合ったこともあるのかもしれない)
彼らのような才能を持つ人間は、どこかで必ずこうしたもどかしさを感じるものなのだろう。
なぜ、わからないのか?
なぜ、できないのか?
ロックという音楽は、バンドという形式と共に、成熟してきた。
しかし、クリエイティブには、完全に個人に属している部分と
複数の個性のコラボレーションによる部分の二つがどうしてもある。
その二つが絶妙のバランスの上に成り立っているときはいいのだが、
個人がより突出しはじめ、周りとのバランスが崩れると、
バンドという形態を維持することは難しくなる。
そうなってきたときには、何らかのかたちで、
個人の世界を追究できるワーキングスタイルを発明すべきなのだ。
バンドと共に、ソロプロジェクトを始動させる。
期間限定のユニットを作る。
プロデューサーとしての仕事を始める。
…など。
しかし、バンドでやってきた人というのは、やはりバンドスタイルというものに
愛着を持っているため、バンド以外の形で自分のやりたいことを追究していく、というスタイルを
自分がとることに懐疑的な人も多いかもしれない。
まあ、これはライフスタイルなので、何ともいえないのだが、
単純に、ソロのアーティストに転身するよりは、
新たなワーキングスタイルを「発明」したほうが、その才能を活かし、
より充実したクリエイティブを続けることができるのだと思う。
そう、新しいスタイルを発明することだ。
まあ、それは別にどうでもいいことなのだが…。
バンドって難しいだよね。
大好きだったバンドが活動休止したり、解散したりする度に、
そう思う。
「モチベーションの違い」――。
その短い言葉で説明されたELLEGARDEN解散の理由。
その言葉についていろいろ考えてみた。
ともあれ、「Eleven Fire Crackers」という、
日本が世界に誇る名作を生み出した彼ら。
今後も、素晴らしい作品を生み出し続けてほしい、
ほんとうにそう願っている。
化学反応、ケミストリーというのだろうか。
メンバー一人ひとりが持ち寄ったサムシングが
増幅し、融合し、また別の何かへと変わってゆく。
ソロでやっているアーティストには見ることのない、
勢いのあるバンドが持つ、ある種の魔法だ。
と、同時に、
たいていのバンドには、作詞作曲のほとんどを手がける中心人物がいる。
彼が実質上のプロデューサーであり、バンドそのものの方向性を決め、
バンドが生み出していく音楽を作り出してゆく。
そのバンドの実質90パーセントは彼が作っているといってよいだろう。
先に言ったバンドが持つ「魔法」といういわく言いがたいものを除けば。
これがクセモノなのだ。
確かにバンドの90パーセントを作り上げているのが一人の人間だったとしても、
バンドそのものが持つ魔法を作り出すには、一人では無理なのだ。
残り10パーセントのいわく言いがたいバンドの魅力、魔法を作り出すには、
バンドメンバー全員の力がどうしても必要だ。
しかも、仮にバンドを続けていたとしても、
その魔法を作り出し続けられるかどうかは、わからない。
逆に、解散してソロになったとしても、バンド時とは違う魅力で勝負しなければ難しいことが多い。
バンドを続ける、ということは、やはり難しいことらしい。
ELLEGARDEN活動休止、というショックな出来事の後、
「Rockin'on JAPAN」3月号に掲載された細美武士のインタビューを読み返して
つくづくそう思った。
バンドの調子もいいですね。結構、今までと違って、自分たちのフレーズを
自分たちの責任として作っているみたいな感覚があって。
それって3人にとっては、酷な作業なんですよ。
考えてきてはまとまらず、考えてきてはまとまらず。
最終的には俺も中に入って4人で作るんですけど、
今はそれぞれやってみてっていう。
悪い意味じゃないですよ。単純に俺が作曲者だから、
完成像に近づいているのか、離れていってるのかのジャッジが、
自分にしかできないっていう。
ここに取り上げたインタビューのすぐ後で、
細美は、「もう10年もやってるんだからいい加減わかってもいいんじゃないの?」と
他のメンバーに対して、もどかしさを吐露している。
ちょうど、この号にはアジカンの後藤正文のインタビューも出ていた。
彼も彼で、バンドをやっていく上で他のメンバーへのもどかしさを
彼の言葉で表していた。
(二人は友人なので、こうしたバンドをやっていく上での難しさ、みたいなものを
語り合ったこともあるのかもしれない)
彼らのような才能を持つ人間は、どこかで必ずこうしたもどかしさを感じるものなのだろう。
なぜ、わからないのか?
なぜ、できないのか?
ロックという音楽は、バンドという形式と共に、成熟してきた。
しかし、クリエイティブには、完全に個人に属している部分と
複数の個性のコラボレーションによる部分の二つがどうしてもある。
その二つが絶妙のバランスの上に成り立っているときはいいのだが、
個人がより突出しはじめ、周りとのバランスが崩れると、
バンドという形態を維持することは難しくなる。
そうなってきたときには、何らかのかたちで、
個人の世界を追究できるワーキングスタイルを発明すべきなのだ。
バンドと共に、ソロプロジェクトを始動させる。
期間限定のユニットを作る。
プロデューサーとしての仕事を始める。
…など。
しかし、バンドでやってきた人というのは、やはりバンドスタイルというものに
愛着を持っているため、バンド以外の形で自分のやりたいことを追究していく、というスタイルを
自分がとることに懐疑的な人も多いかもしれない。
まあ、これはライフスタイルなので、何ともいえないのだが、
単純に、ソロのアーティストに転身するよりは、
新たなワーキングスタイルを「発明」したほうが、その才能を活かし、
より充実したクリエイティブを続けることができるのだと思う。
そう、新しいスタイルを発明することだ。
まあ、それは別にどうでもいいことなのだが…。
バンドって難しいだよね。
大好きだったバンドが活動休止したり、解散したりする度に、
そう思う。
「モチベーションの違い」――。
その短い言葉で説明されたELLEGARDEN解散の理由。
その言葉についていろいろ考えてみた。
ともあれ、「Eleven Fire Crackers」という、
日本が世界に誇る名作を生み出した彼ら。
今後も、素晴らしい作品を生み出し続けてほしい、
ほんとうにそう願っている。
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